東北地方の高速道路等の保全工事・冬期道路管理

私は福島県郡山市で株式会社agrityという農業法人を運営しております。
農業を志す前までは、高速道路のパトロール業務を担う会社に15年程在籍しておりました。
東日本大震災もパトロール会社時代に遭遇し、想像を絶する経験をしたことはもちろんですが、何よりも当時のネクスコ東日本、グループ会社を含む職員の皆様の使命感にはとても感銘を受け、私自身も所属していた一人として今でも誇らしく思っております。

私が生まれ育った地域は農業が基幹産業でありましたが、ご存知の通り震災以降は全く生産物が売れない状況もありました。農業を辞める方も多く相談なども多々受けることがあり、そんな折に、地域のお米や野菜の美味しさに改めて気づいたのです。「大好きなこの地域を守る」それが私の使命感と変わり、今では農家の道を選びました。
「地域を守る」簡単なことではありませんが、自分の出来ることからスタートを切った農業も先輩農家のアドバイスもあり、徐々に販路も増え、今では地域に新規就農者を増やすことができました。

しかし、地域がら冬期間は雪との闘いです。
そんな時に高速道路での雪氷業務の仕事にお声掛けをいただきました。以前の経験もあり違和感なく業務に就くことができましたが、大雪の日などは改めて高速道路というライフラインを守る仕事の重要さ、大変さを認識することができました。
地方の農家にとっては生産量が減る冬期間とは言え、物流が滞れば愛情込めて育てた農産物は行き場をなくします。

夏と冬、職は変わりますが、どちらも精一杯の使命感で従事したいと思います。

「高速道路上の現場作業に安全な場所はない」
これは私が入社した際に一番初めに教わったことです。
どの現場でも”安全はすべてに優先する”という言葉があるように、常に危険と隣り合わせではありますが、高速道路上での作業は決して安全なところでの作業ではありません。
自分の身を守ることだけではなく、一緒に働く仲間を守るためにもチームワークがとても大切な仕事です。
私たちMSC東北はチームワークを築くという点でも、各々で親睦会を開催したり楽しく働けることができる環境であり、入社前に先輩からそんな日々の話を聞いたことが入社する一番のきっかけとなりました。

業務内容として、伸縮装置取替工事・構造物補修・雪氷対策作業・廃棄物収集運搬…等と言っても、文章で説明したらピンとこない部分が大多数だと思います。
皆さんが日々高速道路を”あたりまえ”に利用できるよう、そのお手伝いをする仕事、そう私は家族や友人に伝えています。
後日、自分たちが施工した道路を走行したときはとても達成感があります。

現場で活躍する従業員のほとんどが、高速道路の業務や土木未経験者です。ゼロからのスタートで知識が全くなくても皆が親切に教えてくれる、これも当社の大きな魅力だと思っています。

私は2020年3月にMSC東北に入社しました。
高速道路に関する仕事をした経験が無く、「私にも勤まるのだろうか」そんな不安が最初はありました。
しかし今では高速道路業務に携わることができ、誇りに思っています。
生活、物流、その他のライフライン。
なくてはならないそれらを守るのが高速道路従事者の我々だと思います。
私が通年行っている業務は夏季は橋梁伸縮装置取替工事。
冬季は雪氷管理業務をしています。
夏季の工事は高速道路上で行われるので危険と常に隣り合わせです。
先輩方に教わったのは『安全第一』ということです。
高速道路を安全に通行して頂く為、日々安全と品質を突き詰めていきたいです。

冬季の雪氷管理業務は降雪や凍結から高速道路を守ることです。
除雪や凍結防止剤散布の指示を出し適切な対処で事故防止に努めています。

社員のみんなが温かく接してくれるので、「私にも務まるのだろうか」という不安が消え、皆さんの為に日々頑張ろう、努力しよう。そう思わせてくれる素敵な会社に出逢えました。

これからも研鑽努力の精神で業務に励んでいきます。